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2008年1月25日

精神分析による視角

 特集「新自由主義」やその執筆陣の顔ぶれにひかれて『情況』2008年1,2月号を購入。まだ、パラパラと読んでいる段階だけど、、、。
 樫村愛子「インタビュー 新自由主義を精神分析する」が、精神分析とは何であり、精神分析が新自由主義を捉える視角はどういうものであるか、を端的に語っている。大変勉強になった。以下は、その箇所の引用。

「ーー新自由主義を始め、資本主義を推進していく側には一定の人間観がありますが、精神分析にも、それとは異なる人間観があると思われます。現代社会における様々な問題は前者の人間観が機能不全に陥っていることの現れだと思いますが、それに対して精神分析の持つ人間観はこうした諸問題を分析し相対化する契機や何らかの手がかりを与えてくれるのでしょうか。
樫村 精神分析は自己決定していくことの困難さを提示している理論です。人は他者に依存し、他者から自己が生まれてくるということを示し、教育や芸術や労働やケアの場面などで、転移や他者との関係を抜きに人間の変容や創造性が可能ではないことを示しています。新自由主義においては、人間関係がアトム化した個人と個人との関係のレヴェルでしか考えられていないのですが、そこに精神分析の人間観との大きな違いがあると思います。」(p.134)

 自分で自分を傷つけ貶める若者と共に生きようという姿勢をどうつくるか。自立援助ホームの支援姿勢にもかかわる問題。新自由主義が鼓舞する自己責任論を相対化する視点や視角をもっとうまく言語化できないと、この姿勢にならないと思っていたが、精神分析から学ぶことができるかもしれない。勉強してみよう。

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