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2005年1月 7日

草下シンヤ『裏のハローワーク』

 深夜に入ったコンビニでタイトルが気になり手にした本。パラッと開いてみると、長年、噂では聞いたことある「怪しげ」な仕事(働いている人が「怪しげ」のではない、噂につきまとう「怪しさ」にすぎない)、例えば、「マグロ漁船乗組員」「治験バイト」「原発作業員」「夜逃げ屋」が並んでいる。「新聞拡張員」のように実際接したこともある職種から、噂で聞いたことがあるだけの仕事まで並んでいて、興味をそそられた。

 買ってみることにした。いずれの仕事についても、その仕事を経験した人へのインタビューをもとに書かれたもの。違法性のあるものも含めたウラ世界をオモテ世界で表現しようとするわけだから、取材も簡単ではない。取材をする側と応じる側の関係性も表現されていて、面白い。

 ところで、気楽に読める本として買ったものだったが、特に「臓器ブローカー」の章でそうはいかなくなった。この本を読む直前に読んだ本が、アグネス・チャン『小さな命からの伝言』だったからである。『裏の〜』では、臓器を売り買いするブローカーから見た世界が描かれているのだが、『小さな〜』では臓器まで売らなければ生きていけない側の世界が描かれている。この2冊をこの順番で読んだのは偶然であるが、こんなことがあるのも読書の醍醐味なのだろう。

 どんなに「罪深い」ことでも人間は分業することによって、それを背負う重さを軽くしてしまえる存在なのだと実感。「第三世界」との分業が、どれだけ私たちが背負った「罪」を軽く感じさせているのか、考えさせられる。
(草下シンヤ『裏のハローワーク』彩図社、2004年6月13日)

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